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2024.09.25

注文住宅を建てるときに決めることリスト4項目

注文住宅を建てる際には、決めなければならないことが多くあります。間取りやデザイン、設備だけでなく、土地選びや予算配分、さらには施工会社の選定など、検討すべき項目はさまざまです。

事前にポイントをしっかりと押さえて検討しておくことで、理想の住まいを実現し、後悔のない家づくりが実現できます。

本記事では、注文住宅を計画する際に決めるべきことをリスト化し、それぞれのポイントをわかりやすく解説します。

【目次】

注文住宅を建てる際に決めることリスト
注文住宅づくりは専門家のチカラも借りよう

注文住宅を建てる際に決めることリスト

注文住宅を建てる際には多くの検討事項があるため、事前に計画を立てることが重要です。

注文住宅を建てる際に決めるべき項目は、以下のとおりです。

分類 決めること 詳細
依頼先 施工を依頼する会社 施工会社の種類を決め、口コミや各社のこだわりを基に依頼する会社を決める
資金面 借入額 自己資金を用意するかどうか、用意する場合は頭金の金額を決める
金利の種類 固定金利型or変動金利型を選ぶ
返済方法 元利均等or元金均等を選ぶ
予算 家を建てる予算の総額(家具・家電や引っ越し費用も含む)を決める
土地 家を建てたい土地の条件 エリアや広さについて希望する条件を決める
家づくり 住み始める日 いつから住み始めたいかを決める
間取り 「必ずほしいもの」「あったらうれしいもの」に分けて決める
内装 床や壁、ドア、サッシなどの建具について、事例やサンプルを基にイメージを固める
外装 外壁・玄関ドア・窓や家全体のシルエットのイメージを固める
注文住宅完成後 引越し日と現在住んでいる家の解約日 いつ引っ越すか、また現在賃貸に住んでいる場合は解約日を決める

それぞれの項目について、以下で詳しく見ていきましょう。

「施工会社」に関して決めること

注文住宅を建てる際には、まずどこの施工会社に依頼するかを決める必要があります

選択肢としては、主に工務店・ハウスメーカー・設計事務所の3つがあります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

注文住宅を建てる施工会社 特徴
工務店
  • 3つの選択肢の中でもっとも建築コストを抑えやすい
  • 工務店のなかにも「独立自営型」「地域密着型」といった種類があり、対応範囲や施工エリア、品質などは依頼先によって異なる
  • 例えば、「地域密着型」は特定の地域に拠点を持つ工務店のため、その地域の気候風土を踏まえたデザインや構造を提案してくれる
  • 引渡しまで一括で対応しているところもあれば、設計や施工を分けて対応しているところもある
ハウスメーカー
  • 基本的に引渡しまで一括で対応する
  • 自社工場を持っているケースが多く、建築スピードが比較的早い
設計事務所
  • デザイン性の高い家づくりを得意としている
  • 建築コストは高額になりやすい

依頼先の選定では、施工会社の種類に加えて各社のサービスや信頼性を比較し、安心して任せられるかどうかを見極めることも重要です。具体的には、以下のポイントを確認しましょう。

  • 希望するテイストや施工を得意としているか
  • 口コミや評判が良いか
  • 住宅性能(耐震性や断熱性など)にこだわっているか
  • アフターサポートや保証が充実しているか
  • 相談時の対応が親切か

工務店の種類やハウスメーカーとの違いについて、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

>>家を建てるなら工務店?種類や依頼するメリットデメリットを紹介

「資金面」に関して決めること

資金面では、主に住宅ローンの組み方と予算設定が重要です。住宅ローンの条件によって総返済額が変わるため、それに応じて建築コストの割り当ても変化します。

家づくりが家計を圧迫しないように、収入や貯蓄に見合った無理のない資金計画を立てましょう。住宅ローンに関しては、次の「借入額」「金利の種類」「返済方法」「予算」の4つのポイントを検討する必要があります。

借入額 自己資金を用意するか否かを検討する

  • 頭金ゼロで借りられる住宅ローンもあるが、自己資金が多いほうが住宅ローンの借入額が減り、総返済額を抑えられる
  • ただし、無理に自己資金を用意すると生活が苦しくなる可能性もあるので注意が必要
金利の種類 金利の種類を検討する

<固定金利型>

金利が一定期間(通常は数年から数十年間)固定されている

→変動金利型と比べて初期金利が高めに設定されている

<変動金利型>

金利が一定期間ごとに市場の金利動向に応じて変動する

→金利が上昇することもある

返済方法 返済方法を検討する

<元利均等>

毎月の返済額(元金+利息)が一定である

<元金均等>

毎月の返済額(元金+利息)が徐々に減少する

→元利均等と比べて総返済額が少なくなる

予算 家を建てる際にかかる総費用と、その後の生活を踏まえた予算を決める

  • 建築コスト(建築費・土地代・諸費用)
  • 住宅ローンの総返済額
  • 家具や家電の購入費
  • 引越し費用
  • 家を建てたあとの生活に必要な資金(食費・医療費・車の維持費・教育費など)

参考として、以下の事例に当てはめた場合の総返済額を見てみましょう。

  • 建築コスト:4,000万円(土地代を含む)
  • 自己資金 :1,000万円
  • 住宅ローン:3,000万円

2024年8月時点の金利水準(年1.850%)で計算すると、借入額3,000万円の総返済額は4,078万円、利息は1,078万円となります。

※固定金利型(金利変更なし)/元利均等返済/35年ローン/ボーナス返済なしで算出

借入額 3,000万円
総返済額 4,078万円
利息額 1,078万円
毎月の返済額 9.8万円

無理のない返済額を設定し、その後の生活を圧迫しない資金計画を立てることが重要です。予算の削りすぎによって家づくりで後悔しないためにも、理想の家づくりを実現しつつ、長期的な視点で家計の健全性を保ちましょう。

住宅ローンや資金計画については、以下の記事をご覧ください。

>>家を建てるのに貯金はいくら必要?自己資金を用意しない場合の方法も紹介

「土地」に関して決めること

注文住宅を建てるための土地選びは、家の価値や暮らしの質に大きな影響を与えます。理想の暮らしを実現するためには、以下のような条件を考慮し、土地選びを進めることが重要です。

まず、エリア(都道府県・市町村)を決定し、その後、利便性(通勤・通学・買い物)や土地の広さ、災害リスクなどの具体的な条件を検討しましょう

<例>

  • 通勤しやすさを考慮し、勤務先から車で30分圏内にする
  • △△駅から徒歩15分圏内にする
  • 子育て環境が整っている地域を選ぶ
  • 自然が豊かで、のびのびと暮らせる環境を選ぶ
  • スーパーやドラッグストアまで車で10分圏内のエリアを選ぶ
  • 洪水や土砂災害のリスクが低い土地を探す
  • 将来的な資産価値が期待できるエリアを選ぶ

条件の良い土地は価格が高くなる傾向があります。予算内に収めるためには、条件に優先順位をつけることで、土地選びがスムーズに進むでしょう。

また、土地によって税金が異なるため、住み始めたあとのランニングコストも考慮する必要があります。

浜松市に注文住宅を建てる予定の方は、浜松市の住みやすさについてまとめた、こちらの記事も参考にしてください。

>>静岡県浜松市の住みやすさを10つの観点から知ろう!地域別の特徴も紹介

「家づくり」に関して決めること

実際の家づくりについては、生活の質や快適さを左右するため、以下の具体的な内容を決めていく必要があります。

  • 住み始めたい日
  • 間取り
  • 内装
  • 外観

ここでは、それぞれの項目について詳しく解説します。

住み始めたい日

住み始めたい日を設定することで、その日を基準に逆算して各段階のスケジュールを決定できます

注文住宅の建築には、約15ヶ月程度の期間がかかることが一般的で、比較的長期間を要します。希望通りの入居日を実現するためには、十分な余裕を持ったスケジュール管理が求められます。

注文住宅の建築にかかる期間についての詳細は、以下の記事をご参照ください。

>>注文住宅が完成するまでの期間|契約から引渡しまでどれくらいかかる?

間取り

間取りは、リビングやトイレの場所といった「部屋の配置」や、収納の数や場所、吹き抜けなどの「建物や部屋の構成」を指します。

間取りを決める際は、まず家族構成や将来設計をもとに必要な部屋数を決めましょう。そこから、理想の暮らしを実現するための希望をリストアップすることで、スムーズに決定できます。

注文住宅の最大のメリットは、理想に合わせた自由な設計が可能なことですが、希望をすべて盛り込むと建築コストも増加するため、バランスを考慮することが重要です。

「必ずほしいもの」と「あったらうれしいもの」に区別し、それぞれの優先順位を決めておくことで、予算内で最大限の満足度を得られる間取りが実現できます

<間取りの希望例>

  • 在宅ワークのための専用の仕事部屋を設ける
  • 開放感のあるリビングのための吹き抜けを設置する
  • 家族の成長に合わせて変更可能な可変性のある間取りにする
  • 高齢者や車椅子利用者にも配慮したバリアフリー設計を取り入れる
  • 家事の効率を上げる動線を考慮したキッチンレイアウトにする

また、間取りを決める際には、生活動線や家事動線に注目することがポイントです。適切な動線を考えることで、家事の効率を高めることや、日々の暮らしをより快適にすることにつながります。

>>注文住宅の間取りの決め方|流れやポイントを紹介

内装

内装とは、床・壁・ドア・サッシなどの「建具の仕上げ」と、家具やカーテン、照明などの「装飾」のことです。

組み合わせは無限にあり、各家庭の個性を最も反映できる部分ともいえます。理想の空間を作り上げるためには、以下の流れで内装を決めていくことをおすすめします。

  1. 事例を参考にして全体的なスタイルを決める(ナチュラル・モダンなど)
  2. サンプルで色味や素材感を確認する
  3. 各アイテムのカラーや素材を決める
  4. 全体のバランスを見て調整する

内装を決める際は、見た目の美しさだけでなく、機能性も考慮することが重要です。例えば、掃除のしやすい床材を選ぶことや、収納力の高い家具を選ぶことで、日々の暮らしがより快適になります。

また、窓の配置や照明の種類、配置に工夫を凝らすことで、さらにおしゃれで居心地の良い空間を作り出すことができます。内装や照明の事例や選び方については、以下の記事をご覧ください。

>>注文住宅の内装を決める手順・ポイント・失敗例・施工事例を紹介

>>注文住宅の照明をおしゃれにするポイント|種類や色、施工事例も紹介

外観

家の外観は、その家の第一印象を決める大切な要素です。街並みとの調和や、住む人の個性を表現する場でもあります。

外観の印象は、主に以下4つの要素の組み合せで決まります。

  • 家全体のシルエット
  • 外壁の色・質感・素材
  • 玄関ドアのデザイン・色
  • 窓の大きさ・配置

例えば、モダンな印象にしたい場合は、シンプルで直線的なシルエットに、モノトーンの外壁を合わせるなどの工夫ができます。他にも、自然との調和を重視した、木目調の外壁材を使用し、大きな窓を設けて内外の境界を曖昧にするデザインも人気です。

外観デザインを決める際は、長期的なメンテナンスのしやすさも考慮することが大切です。外壁の素材や色によって、耐久性や汚れの目立ち方が異なるため、見た目の美しさと実用性のバランスを取ることが、長く快適に住むためのポイントです。

また、地域によって景観に関する規制がある場合もあるため、トラブルを避けるためにも事前に確認しておくと良いでしょう。

>>【2024年最新版】おしゃれな外観の注文住宅を建てるためのポイント!失敗しないための注意点も解説

「完成後」に関して決めておくこと

注文住宅が完成したら、現在の住まいからの引越しが必要です。引越し業者は時期によって予約が早めに埋まってしまうことがあるため、余裕をもって引越し日(物件の退去日)を決めておくことをおすすめします。とくに、3月から4月は入学や転勤の時期で混み合うため、早めに引越し日を決定し、手配しましょう。

賃貸に住んでいる場合は、賃貸借契約の解約日もあわせて決める必要があります。解約日は、一度通知すると次回の入居募集や清掃・内装業者の手配が始まり、簡単に変更できないため、慎重に決定しましょう。

注文住宅づくりは専門家のチカラも借りよう

注文住宅を建てる際は、上述した「決めることリスト」をもとに、事前にしっかりと検討しておくことが重要です。家づくりのこだわりや条件は、あなた自身やご家族の将来の暮らしに大きな影響を与えます。

しかし、専門的な知識や経験が必要な部分も多く、すべてを自分たちだけで決めるのは難しいかもしれません。まずは、専門家に相談することをおすすめします。

エスコネクトが提供している「家づくりの勉強会」では、注文住宅づくりに関する疑問や不安を解消し、経験豊富な専門家から資金計画や間取り・デザインについて、具体的なアドバイスを受けられます。

理想の家づくりを実現するために、ぜひお気軽にご参加ください。

>>家づくり勉強会について

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