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2024.08.16

注文住宅で失敗・後悔しないために知っておきたい11の注意点

マイホームの建築には、土地選びや設計など、さまざまな決断や選択が求められます。何も知らないまま家を建ててしまうと失敗や後悔につながるため、家づくりのプロセスを理解したうえで準備を進めましょう。

この記事では、家づくりを検討中の方に向けて注文住宅を建てる際に知っておきたい10の注意点をご紹介します。

【目次】

注文住宅を建てる際の注意点
まとめ

注文住宅を建てる際の注意点

注文住宅を建てる際には、予算設定や土地選び、間取りの決定、住宅会社の選択などそれぞれの段階で重要な決断が求められます。ここでは家づくりの成功につながる10の注意点を解説します。これらのポイントを押さえて理想の住まいづくりを実現しましょう。

無理なく返済できる予算を設定する

注文住宅を建てる際は、毎月の返済額が生活費を圧迫しないように、余裕を持って予算を設定しましょう。将来的なライフプランも考慮したうえで、自分たちの収入や支出を正確に把握すると無理のない返済計画を立てられます。

ほかにも予算を考える際には、土地代や建築費用だけでなく、各種手数料や引っ越し費用、家具・家電の購入費用、予備費なども含めることも重要です。

また、住宅ローンの金利も予算を設定するうえで考慮しておきたい要素です。下記は3,000万円を年1.960%の金利で35年借りたときのシミュレーションですが、金利を含めない状態で予算を設定してしまうと、11,480,655円オーバーすることがわかります。

※シミュレーション

予算  :4,000万円
借入額 :3,000万円(頭金1,000万円)
返済期間:35年
金利  :年1.960%
フラット35、借入期間が21年以上35年以下、2024年6月時点の融資率9割越の最も多い金利(※)
元利均等(毎月の返済額が一定の返済方法)
固定金利(一定期間の金利があらかじめ固定されたタイプ)
ボーナス返済なし=返済総額は41,480,655円(頭金で1,000万円支払うため、住宅ローンの金利を含めた建築費用の総額は51,480,655円となり、予算4,000万円から11,480,655円オーバーする)
フラット35 最新の金利情報

予算を決める際は、住宅ローンの金利がどれぐらいかかるのか、大まかに見積もったうえで設定しましょう。
金利を反映した返済額や年収から借りられる住宅ローンを計算する際は、各種シミュレーションサイトの利用が便利です。
>>住宅ローンシミュレーション

土地選びは必ず現地に行って確かめる

土地選びは一度決めるとその後の変更が難しいため、慎重に行う必要があります。最近ではインターネットで土地の情報を見ることもできますが、必ず現地に足を運んで確認しましょう。

現地に訪れることで、ネットだけではわからない詳細な土地の形状や傾斜、周辺環境、交通の便、日当たりなどを実際に確認できます。

その際は隣接する建物や道路の状況、近隣の雰囲気、騒音や匂いなど住んでから気になりやすい箇所もチェックしておくと安心です。

また、現地確認は一度行って終わりにするのではなく、時間帯や天候条件を変えて何度も行うことがポイントです。

例えば日中や夜間、晴れの日と雨の日では、同じ場所でも大きく印象が変わる場合があります。とくに日当たりや風通しは、家の快適さに直結する重要な要素なので、念入りに確認したいところです。

理想の住環境に最適な土地を見つけるためにも、土地選びはじっくりと時間をかけて行いましょう。十分な確認を行うことで、将来的な不満や後悔を防ぐこともできます。

間取りや設備などの希望は事前に優先順位を決めておく

注文住宅の計画では、事前に間取りや設備の希望を明確にし、何を優先したいのかを決めておくとスムーズです。予算やスペースに制約があっても、妥協すべき点とこだわりたい点が明確になれば、重要度の低い項目を削減し、高い項目に資金を集中させることができます。

また、事前に間取りや設備の希望を整理しておけば、施工業者や設計士との打ち合わせも効率的に進められ、条件に合った提案も受けやすくなります。

家づくりにおける希望を書き出す際は、下記を参照に自分や家族が思いついた案を出していきましょう。

■家づくりにおける希望例

  • リビングは家族が集まり、くつろぐ場所なので広さを確保したい
  • テレワークなので仕事部屋はマスト
  • 車が2台とバイク1台が置けるガレージがほしい
  • ペットがいるため、散歩から帰ってきた際の足の洗い場がほしい など

そのうえで、項目ごとに「必ず必要なもの」と「あったらうれしいもの」に分けて、優先順位を決めていきます。家族のライフスタイルや将来の生活を考えながら、何が住まいにとって重要なのかを話し合うことも大切です。

具体的なイメージをつかむためには、インターネットやカタログ、展示場などで住宅の情報を集めることもおすすめです。エスコネクトでは、カタログ請求やモデルハウスの展示、オーナー様の完成邸見学会を実施しています。

いずれもスマホやパソコンから受け付けています。まだ希望のイメージが固まっていない方もお気軽にお問い合わせください。

>>エスコネクトについて詳しく見る

住宅性能は妥協しない

間取りやデザインは重要ですが、その予算を確保するために住宅性能を落とすことは避けるべきです。とくに断熱性や耐震性、気密性、耐久性、耐火性は、住まいの快適性や安全性に直結します。

これらの住宅性能を妥協しないことで長期的なメリットも得られます。例えば、断熱性能が優れていれば、冬の寒さや夏の暑さが和らぎ光熱費の節約に効果的です。さらに耐震性が確保されていれば、地震の多い日本でも安心して住み続けることができます。

初期費用を抑えることは大切ですが、長期的な視点を持って考えることが、最終的な満足度の高さにつながるでしょう。

信頼して任せられる住宅会社を選ぶ

理想の家づくりを成功させるためには、信頼できる住宅会社選びが重要です。以下のポイントを意識しながら住宅会社の信頼性を評価してみてください。

確認項目 詳細
実績 ご家族の希望(テイスト・住宅性能など)に沿った家づくりを得意としているか
評判 口コミやレビューサイト、知人などから得た評判が良いか
保証・アフターサービス 住宅完成後の保証・アフターサービスについて分かりやすく明記されているか
提案力・対応力 ・相談した際に希望に応じた提案を行ってくれるか
・フィーリングの合う住宅会社か

住宅会社によって得意とするデザインや工法などは大きく異なります。「有名だから」「安いから」といった単純な理由で決めるのではなく、まずは自分たちの希望に合う家づくりを行っている会社であるかを確認しましょう

例えば、北欧テイストの家を希望している場合は、そのスタイルに精通している会社を選ぶことで安心して任せられます。そのうえで、評判やアフターサービスといった詳細をチェックしてみましょう。

また、複数の住宅会社を比較することも大切です。その際は実際に相談しながら3社程度まで絞り込めると失敗のリスクを減らせます。

注文住宅による家づくりは1年程度と長期にわたるため、担当者との相性も重要なポイントです。要望を伝えやすい雰囲気がある、安心して提案を聞けるといった点を考慮し、信頼できる住宅会社と良好な関係を築くことで、理想の住まいづくりに近づくはずです。

第三者の意見を取り入れる

自分たちの希望と、実際の暮らしやすさを両立させるためには、建築に関する知識が欠かせません。より良い家づくりを実現するためには、専門家や経験者の意見を取り入れましょう

例えば建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家からは、デザイン性と機能性を兼ね備えた家づくりの提案を受けられます。また、専門家の知識や経験を参考にすれば、自分たちだけでは思いつかなかったアイデアを得られるかもしれません。

ほかにも、実際に注文住宅を建てた経験のある友人や知人の意見を参考にすることも方法です。成功した点や失敗した点、注意すべき点などリアルなアドバイスが得られます。

ただし、第三者の意見に依存しすぎると、本来の希望や理想が反映されなくなる可能性もあるたります。最終的には自分たちの希望や生活スタイルを重視し、バランスを取りながら進めることが大切です。

打ち合わせで要望はすべて伝える

注文住宅を建てる際は、自分や家族の希望をすべて伝えましょう。設計士は夢の住まいを実現するために尽力しますが、具体的な要望をしっかり伝えなければ、それを反映させることができません。

収納スペースの配置や大きさ、家事動線、外観デザイン、窓の配置や大きさ、インテリアのテイストなど、細かい部分まで話し合って要望を伝えることが大切です。些細なことでも将来の生活に影響を与える可能性があります。

具体的な希望がまとまっていない場合は、現在の暮らしの不満点を伝えることで、改善の提案を受けられます。例えば現在の住まいで「キッチン収納の使い勝手が悪い」と感じるなら、それをそのまま建築士に伝えましょう。

また、複数の会社に予算内で収まるのかを確認したいなら、相談する間取りや設備などの条件をそろえることがポイントです。同一条件でないと予算の基準がばらつき、住宅会社ごとの特徴も比較しにくくなります。適切に比較するためにも、各住宅会社には同じ要望を伝えましょう。

契約内容を隅々まで確認する

注文住宅の契約を結ぶ際には、契約内容を隅々まで確認することが重要です。曖昧な表現や不明確な項目がないかを確認することで、後のトラブルを防げます。下記の表は契約内容のチェック項目とその詳細の一覧です。

契約内容のチェック項目 詳細
返済スケジュール どのタイミングで、いくら支払うのか
工期 記載されているスケジュールが希望どおりになっているか

■一般的に記載されている工期の内容
着工予定日:工事が始まる予定の日
中間納期 :各工程の完了予定日
竣工予定日:工事が完了する予定の日

引き渡し日 住宅が完成し、正式に施主(依頼者)に物件が引き渡される日はいつか
保証内容 何年保証されるのか、どの部分が保証の対象となるのか

このように契約書には、建築の詳細や費用、工期、保証内容などが記載されています。曖昧な表現や不明確な項目がないかをチェックし、分からない点や気になる点があれば、その場で質問して明確な回答を得るようにしましょう。

現場を定期的に確認する

建築中でも現場を定期的に確認することで、設計図や工程表通りに工事が進んでいるか、問題が発生していないかを直接確認できます。

また、実際に自分たちの家がどのように作られているかがわかれば、安心感や愛着も高まるでしょう。完成後の満足度も高まるため、現場は定期的に確認してみることをおすすめします。

不明点はすぐに確認する

建築プロセスにおいて不明点や疑問が生じた場合は、すぐに確認しましょう。小さな疑問でも、放置せずに確認することで建築中や建築後のトラブルを防げます

専門用語の意味や料金の内訳、素材や設備に関する疑問点などがあれば、些細なことでも遠慮せずに質問することが大切です。建築の専門家にとっては当たり前のことでも、施主にとっては知らない情報ということも珍しくありません。

家づくりの理解を深め、より適切な判断をするためにも、気になることがあればその都度確認するように心がけましょう。

引き渡しは現状に納得したうえで受ける

竣工後の引き渡しは、注文住宅建築の最終段階であり、工事の完了を意味します。単なる手続きとして軽視せず、細部までていねいにチェックすることが大切です。建築の不備や、以前指摘した箇所が適切に補修されていないといった問題があれば、必ず伝えてください

また、引き渡し時には保証内容やメンテナンスのタイミングなども併せて確認しておくと安心です。これらの情報は、今後の住まいの維持管理に重要な役割を果たします。説明を聞いていて分からない点があれば、その場で質問して明確な回答を得るようにしてください。

まとめ

注文住宅を建てる際は、適切な予算設定や慎重な土地選び、優先順位を決めた間取りや設備の選択など、各段階で適切な判断が求められます。また、第三者の意見を参考にしつつ、自分たちの要望をしっかりと伝えることも大切です。これらの注意点を押さえることで、理想の住まいづくりの実現に近づくことができるでしょう。

一方、これから家づくりを考えているものの、誰に、どのように相談すればよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

家づくりに関する悩みや疑問があれば、ぜひエスコネクトへご相談ください。エスコネクトでは、注文住宅を建てる際の注意点や費用に関する疑問などを気軽に相談できる勉強会を実施中です。

そもそも建売にするのか注文住宅にするか迷っている段階でも大丈夫ですので、気になる人はお気軽にご参加ください。

>>家づくり勉強会について

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