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2024.08.06
S.CONNECT
注文住宅は自由度が高いぶん、すべての希望を詰め込んでしまうと費用がかさみ、予算オーバーになりがちです。「せっかくのマイホームなのに、予算オーバーで夢が叶わなかった」ということにならないよう、事前に予算オーバーの原因と対策方法を知っておきましょう。
また、予算オーバーしているからといって、むやみに予算を削ってしまうと後悔しかねません。予算を削っても大丈夫な箇所と、後悔しやすい箇所も、あわせて確認しておきましょう。
この記事では、注文住宅で予算オーバーになる原因と具体的な解決策、費用を抑える方法などについて解説します。
【目次】
・注文住宅の見積もりで予算オーバーする原因と解決策
・注文住宅で予算オーバーした際に削れる箇所
・注文住宅の予算オーバーで削ると後悔しやすい箇所
・まとめ
注文住宅の予算がオーバーする主な原因としては、以下の5つが挙げられます。
それぞれの原因と、具体的な解決方法について見ていきましょう。
注文住宅にかかる建築資金の想定額が低すぎたことで、予算をオーバーしてしまうケースです。
家づくりの経験はほとんどの人が初めてなので、適切な予算を設定することは難しいものです。予算の設定が低すぎると、実際に見積もりが出たときに高く感じやすいでしょう。
適切な予算設定のためには、事前にリサーチを行い、費用相場を確認しておくことが重要です。注文住宅の建築費用の相場を確認するときは、不動産ポータルサイトやモデルハウス、住宅展示場などを確認し、家を建てるエリアや希望する構造に近い条件の事例を見てから想定額を決めましょう。
エスコネクトでも、完成見学会やモデルハウスで実際の住宅を見て、費用感を確認することができます。希望する住宅にかかる費用の現実を知ることができ、適切な予算設定がしやすくなります。
こだわりたい部分の優先順位を決められていないと、あれもこれもと希望を詰め込みすぎてしまい、予算オーバーになることがあります。
とくに注文住宅は土地や間取り、設備・建材のグレードなど、自分で選ぶポイントが多いことから、上限額を決めず理想だけで選んでしまうと見積金額が膨れ上がってしまうでしょう。
そのため、「ないと困るもの」と「妥協できるもの」といった優先順位を明確にしましょう。予算に合わせてオプションやグレードのコントロールがしやすくなります。
工務店とうまく連携が取れていないことで、予算オーバーしてしまう場合があります。例えば、伝えていたグレードより高い製品を選んでいる、希望している間取りと異なっているといったケースが考えられるでしょう。
これらは工務店のスタッフが聞き間違えている、伝達ミス、見積書の項目や数量の記載を間違えている、施主が希望を伝え切れていないといった理由で起こります。
予算オーバーしているときは、想定より金額が高いと思った旨を正直に伝えましょう。万が一信頼性に欠ける場合は、別の工務店に相談してみることもおすすめします。
エスコネクトでは理想の家づくりを実現するために、ご家族のお話やご要望をしっかりと汲み取った設計を行います。予算内で理想的な家づくりを叶えるためにプランニングしますので、安心してお任せください。
土地の購入費や地盤改良にかかる費用が想定より高く、見積もりが予算オーバーするケースもあります。土地の代金は家づくりの3~4割近くを占めるため、どのような土地を選ぶかによっても家づくりの費用は大きく変わります。
とくに立地条件の良い土地は、その分費用も高めです。また、土地の値段が安くても地盤が軟弱だった場合は、地盤改良工事が必要になります。予算オーバーを避けるには、費用がどれぐらいかかるのかも意識しながら土地を選びましょう。
注文住宅の見積もりにどのような項目が含まれているかを把握していないと、思わぬ金額がかかり予算を超過する場合があります。注文住宅の見積もりにかかる主な項目は、以下のとおりです。
このうち、付帯工事費や諸経費については、どのような費用なのかを知らない方も少なくありません。本体工事費と土地だけを想定して予算を組まないように注意しましょう。
注文住宅の建築にどのような費用がかかるのかを事前に調べておくことで、予算オーバーを防ぐことができます。
予算オーバーしてしまった場合は、主に下記の箇所を削ることで費用を抑えることができます。
削れる箇所 | コストダウンできる価格の目安 |
土地 | 60坪から50坪に減らすと250万円削減できる
(静岡県浜松市で坪単価25~30万円の場合) |
建物 | 建築費の平均は坪50~80万円のため、1坪小さくする場合は50~80万円を削減できる(1坪のイメージ:浴室の広さ) |
内装 | ・カーテンレスの設計にすることでカーテン代5万円程度を削減できる |
住宅設備 | ・トイレを1階のみにすると15万ほど削減できる(2階には設置しない)
・キッチンのグレードを下げると、20~120万円ほど削減できる |
それぞれ、どのようにコストダウンできるのかを見ていきましょう。
■コストダウンできる価格の目安
60坪から50坪に減らすと250万円削減できる (静岡県浜松市で坪単価25~30万円の場合) |
土地探しの条件を緩くすることで、今より安い土地が見つかる可能性があります。エリアにこだわったり、条件を絞りすぎたりすると土地代が高くなりやすいでしょう。
そもそも、希望している条件すべてを満たす土地を見つけることは難しいものです。土地の条件に優先順位を決めながら、条件に該当する範囲を広げることが大切です。
優先順位をつける条件の具体例としては、「自然災害のリスクが低い場所」「職場に無理なく通える場所」「日当たりや風通しが良い場所」「面積が〇〇以上」「道路を走る自動車の音が気にならない場所」といったものが挙げられます。
また、現在の住まいで気に入っているところと、改善したいところを挙げると優先順位を決めやすいでしょう。
例えば、「日当たりが良いところ」が気に入っている場合は、季節に関係なく日当たりが良いか、家の周りに建築物が増えても日当たりが変わらないかをチェックすると良いでしょう。
反対に、改善したいところが「通行量の多い道路が近く夜中でも走行音が気になるところ」であれば、大きな道路の近くを避けることもできます。
土地の条件を緩くすれば土地代は安くなりますが、ただ安くなったと喜ぶのではなく、「理想を叶えられる家づくりが可能かどうか」という目線も大切にしましょう。
■コストダウンできる価格の目安
建築費の平均は坪50~80万円のため、1坪小さくする場合は50~80万円を削減できる (1坪のイメージ:浴室の広さ) |
建物の床面積や形状を見直すことで、予算を削れる可能性があります。基本的に延べ床面積が小さくなるほど建築費は抑えられます。
また、建物の形状が複雑な場合は建築費がかさむため、正方形や長方形といったシンプルな構造がおすすめです。
■コストダウンできる価格の目安
・カーテンレスの設計にすることでカーテン代5万円程度を削減できる |
内装が複雑であるほど建築費は高くなるため、なるべくシンプルなものにすることで費用が抑えられます。
例えば、和室は洋室よりコストが高くなる傾向があります。「なんとなく和室がほしい」程度であれば、フローリングにすることで建築コストを削減できるでしょう。
ほかにも、部屋ごとにクロスを変えると、工事の内容や時間がかかるため費用は高くなります。基本的には同じクロスを採用し、こだわりたい部屋を絞ってクロスを変えると建築コストを抑えられます。
■コストダウンできる価格の目安
・トイレを1階のみにすると15万ほど削減できる(2階には設置しない) ・キッチンのグレードを下げると、20~120万円ほど削減できる |
キッチンや洗面所、お風呂などの住宅設備のグレードを下げると、建築費用を抑えられます。
特別な理由なくグレードの高い住宅設備を選んでいるのであれば、必要最低限のスペックのある設備に変えて費用をカットすると効果的です。ただし、費用面だけ見てグレードを落としてしまうと、使い勝手の良くない機種を選んでしまい、後悔する可能性があります。
住宅設備のグレードを落とす際は、費用と機能性のバランスを見ながら検討しましょう。
予算オーバーで削ってしまうと後悔しやすい箇所は、下記のとおりです。
後悔しやすい箇所 | 後悔しやすい理由 |
防犯面 | 空き巣などのリスクが高まり、安心して暮らしにくくなるため |
住宅性能 | 家の快適さが損なわれてしまう可能性があるため |
外壁や屋根 | メンテナンスの回数が増えたり、家の外観に不満をもったりするため |
優先順位の高いもの | 理想としているライフスタイルが叶えられなくなるため |
これらを削ってしまうと、住宅そのものの性能を下げてしまいます。後悔しないためにも、削るべきでない理由を確認しておきましょう。
防犯面を削ってしまうと、空き巣などの被害にあうリスクが高まります。近隣や通行人の目も気になりやすくなるため、避けたほうが無難です。
例えば、割れにくい窓や面格子、センサーライトの設置は、一見優先順位が低く感じるかもしれません。しかし、費用を抑えることを理由に削ってしまうと、安全性が低くなってしまいます。安心して暮らし続けるためにも、防犯面には適切に予算を割くべきです。
住宅性能は家の快適さに直接影響するため、費用カットのために削ることはおすすめできません。住宅性能を落としてしまうと、家の快適さが損なわれてしまいます。住宅性能とは主に以下のものを指します。
これらの住宅性能は床や壁の断熱材などによって保たれるため、あとから改善するのは難しく、費用もかかってしまいます。例えば、断熱性の部分に充てる予算を削ると、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。
エアコンの稼働率が上がる原因にもなるため、そのときの建築費をカットできても、その後の電気代がかかってしまいます。費用を削る目的で住宅性能を落とすことは極力避けましょう。
外壁や屋根を安価な素材にすると、メンテナンスの回数が増えるため、おすすめできません。
外壁や屋根は、常に紫外線や雨風にさらされているため、耐久性の高いものが理想的です。長期的に考えると、建築時にグレードの良いものを選んだほうがコストを抑えられます。
また、外壁や屋根は外観のイメージを大きく決める要素なので、値段だけを重視して好みでないデザインや素材や色を選ぶと、理想から離れた家になってしまいます。
優先順位の高い設備やデザインを予算の関係で削ると、理想としているライフスタイルが叶えられず、後悔しやすくなります。
例えば、家事の効率を高めるために水周りの設備にこだわりたいと考えている場合、費用を抑えるためにグレードを下げると家事の負担が大きくなってストレスにつながるでしょう。
また独立した仕事部屋を作りたいと考えていたものの、部屋数を減らすためにリビングの一角に作業スペースを作った場合、仕事に集中できず結果的にコワーキングスペースでお金を払いながら通うことになるケースも考えられます。
叶えたいライフスタイルや、今の家で不便に思っていることが明確で優先順位が高い場合は、無理に削ることは避けましょう。
注文住宅の予算がオーバーする場合は、優先順位を付けられていなかったり、工務店とうまく連携が取れていなかったりする可能性があります。
予算オーバーを防ぐためには、事前にしっかりと情報収集をし、優先順位を決めたうえで工務店との綿密なコミュニケーションを取りましょう。
エスコネクトでは理想の家づくりを実現するために、ご家族のお話やご要望を汲み取った設計を行います。予算内で理想的な家づくりを叶えるためのプランもご提案しますので、注文住宅を検討中の方はぜひ一度ご相談ください。
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