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2024.08.06

注文住宅は高い?建売住宅より割高になりやすい理由と費用を抑える方法を解説

注文住宅を建てたくても、費用が高いことに不安に感じている人は多いかもしれません。実際に、注文住宅は建売住宅と比べて自由度が高い反面、費用が高くなりやすい傾向があります。

しかし、建築資材の選び方や設計方法を工夫すれば、コストを抑えながら理想の家づくりを実現できる可能性があります。

この記事では、注文住宅の建築費用が高くなりやすい理由と、コストを抑える方法を解説します。注文住宅を検討中の方や、注文住宅と建売住宅のどちらにしようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】

注文住宅は建売住宅よりも平均975万円高い
注文住宅が建売住宅よりも高い傾向にある理由
高くても注文住宅にすべき?家づくりは「費用対効果」に着目しよう
注文住宅の建築費用を抑える方法
まとめ

注文住宅は建売住宅よりも平均975万円高い

住宅金融支援機構の2022年度の調査によると、土地代を含む注文住宅の建築費用は、建売住宅より、全国平均で975万円高い結果となりました。

地域別で見ると、最も注文住宅の建築費用が高いエリアは首都圏で、注文住宅と建売住宅の差が大きいのは東海圏となっています。

これから土地も探す場合は、下記表の「土地代を含む平均価格」を、すでに土地を所有している場合は「土地代を除く平均価格」を参照してみてください。

なお、本データは注文住宅と建売住宅を、同じ広さで算出した平均価格ではない点に留意しましょう。

■建築費用の平均価格

注文住宅

(土地代含む)

注文住宅

(土地代除く)

建売住宅 建売住宅との差額
全国平均 4694.1万円 3,715.2万円 3,719万円 土地付:+975万円

土地無:-3.8万円

首都圏 5,406.1万円 4,015.9万円 4,342.9万円 土地付:+1,063.2万円

土地無:-329万円

近畿圏 4,893.8万円 3,990.5万円 3,713.0万円 土地付:+1,180.8万円

土地無:+277.5万円

東海圏 4,693.5万円 3,788万円 3,151.1万円 土地付:+1,542.4万円

土地無:+636.9万円

その他 4,151万円 3,502.3万円 2,947.5万円 土地付:+1,203.5万円

土地無:+554.8万円

続いて、上記平均価格から算出した、住宅面積1㎡あたりの建築費用を見てみましょう。

注文住宅の場合、土地代を含み約42.1万円、土地代を除くと約30.3万円でした。一方の建売住宅は、土地代を含み約36.5万円です。土地代を含む注文住宅の建築費用は建売住宅よりも5.6万円高く、土地代を含まない場合は6.2万円低い結果です。(いずれも全国平均)

なお、土地付きの注文住宅の建築費用は、どの地域でも建売住宅よりも高い価格となっています。

■住宅面積1㎡あたりの平均価格(バルコニーの面積を除く専有面積)

注文住宅

(土地代含む)

注文住宅

(土地代除く)

建売住宅 建売住宅との差額
全国平均 約42.1万円

(111.5㎡)

約30.3万円

(122.8㎡)

約36.5万円

(101.9㎡)

土地付:+5.6万円

土地無:-6.2万円

首都圏 約50.2万円

(107.7㎡)

約32.5万円

(123.4㎡)

約44.2万円

(98.3㎡)

土地付:+6万円

土地無:-11.7万円

近畿圏 約43.5万円

(112.5㎡)

約31.6万円

(126.1㎡)

約36.4万円

(102.1㎡)

土地付:+7.1万円

土地無:-4.8万円

東海圏 約40.5万円

(116㎡)

約30.3万円

(125.2㎡)

約28.8万円

(105.7㎡)

土地付:+11.7万円

土地無:+1.5万円

その他 約36.9万円

(112.5㎡)

約28.9万円

(121.3㎡)

約27.8万円

(105.9㎡)

土地付:+9.1万円

土地無:+1.1万円

出典元:2022年度集計表|住宅金融支援機構

注文住宅が建売住宅よりも高い傾向にある理由

注文住宅が建売住宅よりも高い傾向にある理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 土地と建物を別々に購入するため
  • 打ち合わせの回数が多いため
  • こだわりたい箇所が増えやすいため
  • 材料単価が高くなりやすいため
  • 施工に高い技術が必要となるため

それぞれ見ていきましょう。

土地と建物を別々に購入するため

注文住宅では、土地探しを建築会社へ依頼することが基本ですが、自身で土地を探して契約される方もいます。土地の購入と建物の建築を別々の会社に依頼する場合、それぞれの会社に手数料を支払うため、手数料の総額が高くなるのです。

また、利便性の良い土地など人気のエリアを選ぶと、価格が高くなりがちです。選ぶ土地によっては、地盤改良や敷地の整地に追加費用が発生する場合もあります。

一方の建売住宅は、住宅会社が一括で複数または広い土地を購入するため、1棟あたりの原価を抑えられていることがほとんどです。

打ち合わせの回数が多いため

注文住宅は間取りやデザインを一から決めるため、入念な打ち合わせが必要です。いずれも1回の打ち合わせでは決めきれないことが多く、何度も打ち合わせを重ねることが一般的です。

打ち合わせの回数が増えれば、見積もりや図面の修正も必要となるため、そのぶん人件費や建築費がかさんでしまいます。

一方、建売住宅は完成済みまたは完成予定の住宅を購入するため、施主と設計士が何度も打ち合わせを行う必要がなく、人件費などの費用が抑えられています。

こだわりたい箇所が増えやすいため

設備やデザインの自由度が高いことは注文住宅ならではの特徴ですが、こだわりたい箇所が増えていけば、そのぶん費用もかかります。

例えば、「キッチンなどの設備のグレードを上げたい」「特別な建材を選びたい」といった要望が増えれば、費用が高額になっていくでしょう。

材料単価が高くなりやすいため

一般的に、建材や設備は大量発注されることで単価が下がります。

注文住宅では、建材や設備が建物ごとに異なるため、まとめて大量に仕入れることが困難です。その結果、建材や設備のコストが高くなりやすいのです。

一方の建売住宅は、間取りや仕様が類似した複数の建物をまとめて建てることが多いため、建材や設備を大量発注でき、コストが抑えられています。

施工に高い技術が必要となるため

注文住宅では、施主の個別のこだわりや要望に応える必要があります。特殊なデザインや構造を希望する場合には、技術力の高い職人が求められるため、建築費用の上昇につながります。

建売住宅は既定の設計で建てる場合が多く、注文住宅と比較して施工の難易度が低いことから、人件費が安く済む傾向があります。

高くても注文住宅にすべき?家づくりは「費用対効果」に着目しよう

注文住宅を検討しているなら、費用だけでなく費用対効果にも着目しましょう。一生に一度になるであろう家づくりは、費用の安さだけで決めてしまうと快適性や安全性に満足できず後悔する可能性が高くなります。

また、注文住宅は住む人のライフスタイルやライフプランに合わせて設計しやすいこともメリットです。例えば「共働きなので家事の負担を軽減できるような動線を作りたい」「寒さが厳しい地域なので床暖房を導入したい」といった希望に応じて柔軟な家づくりができます。

家づくりで後悔する部分が出ても、あとからお金を払って改善できるとは限りません。「もう少し費用をかけて希望に沿った家にしたかった」と思わないよう、費用以外の部分に目を向けるようにしましょう

注文住宅の建築費用を抑える方法

注文住宅で家を建てたいと考えていても、費用の高さがネックで悩んでいる方は多いかもしれません。ここでは、予算内で注文住宅を建てたいという人に向けて、建築費用を抑える方法を紹介します。

優先順位を決める

注文住宅の建築費用を抑えるには、設備やデザインなどの優先順位を決めて、予算に応じて採用する箇所と諦める箇所を明確にすることが大切です。まずは無いと絶対に困るものと、そうでないものを分け、それぞれ優先順位を決めるようにしましょう。

例えば、無いと困るものには「車2台が停められる駐車場」が、あったら嬉しいものには「食器洗い乾燥機」「床暖房」「浴室テレビ」などが挙げられます。

必要な間取りや設備はライフスタイルや地域によって異なるため、家族との話し合いやリストアップを行ったうえでよく検討しましょう。

ほかにも、「断熱性と動線にはこだわり、水回りの設備はコストパフォーマンスを重視する」といったように、こだわりたいポイントを絞ることも、費用の節約に効果的です。

平屋は避けて2階建てにする

2階建てと平屋で延べ床面積(室内の床面積の合計)が同じ場合は、2階建てのほうが平屋よりも建築費用が安くなります。これは平屋のほうが2階建てよりも屋根や基礎部分の面積が大きく、材料費がかかるからです。

さらに、平屋は2階建てよりも広い土地が必要になるため、土地代もかかります。

延べ床面積を小さくする

注文住宅は基本的に、延べ床面積が広くなるほど建築費用が高くなります。部屋を狭くしても問題がないなら、空間の不要な部分をなくす間取りにするとコストカットにつながります。

部屋の狭さが気になる場合は、視点間距離が伸びる間取りにすることで部屋を広く見せることも可能です。

シンプルな構造・間取りにする

間取りが複雑になるほど建築費用もかかります。逆にいえば、間取りをシンプルにするほど、建築費用を抑えることが可能です。

例えば、仕事部屋を作る場合は1部屋として区切るのではなく、リビングの一角にスペースを設けるといった工夫ができるでしょう。生活や仕事に支障がない場合は検討してみてください。

また、「コの字型」の構造は外壁を多く使い材料費がかさみやすいため、費用を抑えるなら正方形や長方形といったシンプルな形状がおすすめです。

複数の工務店を比較する

注文住宅の建築費用は、依頼する工務店によっても異なります。依頼前に希望条件や予算をまとめておき、その内容で建築が可能であるかを複数の工務店に問い合わせましょう。

複数の工務店を比較すれば、同じ予算でもより希望に沿った家を建てられるところが見つかる可能性があります。また、費用だけでなく「導入したい設備を取り扱っているか」「スタッフとの相性は良さそうか」などをチェックすると、後悔しない家づくりができるでしょう。

エスコネクトでは、「そのご家族らしさ」をベースにした家づくりを行う浜松の住宅会社です。ご家族ごとの好みやライフスタイル、理想とする暮らしを形にします。まずは、家づくりにおける疑問点などをお気軽にご相談できる勉強会への参加をしてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

注文住宅は、打ち合わせの回数が多かったり、材料費がかさみがちだったりすることから、建売住宅よりも建築費用が高くなる傾向があります。

しかし、家づくりで優先したいポイントを明確にして間取りや構造、導入したい設備を見直すと、コストを抑えながら注文住宅を建てることが可能です。

また、費用の安さだけを重視すると、安全性や快適性が低下する可能性があります。そのため、優先順位を考える際は費用対効果にも注目してみてください。

ほかにも複数の工務店を比較することで、同じ予算でも希望に沿った家づくりに向いた依頼先を見つけやすくなります。費用が気になるなら予算内に収まるように工夫をして理想の家づくりを実現しましょう。

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