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2023.06.23
S.CONNECT
【目次】
なぜ住宅性能は大切なの?
高断熱・高気密住宅のメリットとデメリットは
耐震とは
省エネ住宅を建てる時に受けられる制度や補助金
静岡県浜松市・湖西市・愛知県豊橋市エリアの地域情報
高断熱高気密に優れた家づくりはエスコネクトにお任せください!
住宅の性能には、断熱性能、気密性能、省エネ性能、耐震性能などがあります。断熱や気密に優れた家は、外の空気や気温の影響をあまり受けず、1年を通して快適に過ごせます。また冷暖房の使用頻度も抑えられるため、光熱費の削減が可能です。省エネ性能に優れた家は、「省エネ住宅」と呼ばれ、省エネ住宅の種類によってさまざまな補助や減税制度が受けられる可能性も。注文住宅を建てるうえで、住宅性能は長期間快適に暮らすためには欠かせない性能だと言えます。ここでは、省エネ住宅に欠かせない断熱性能と気密性能について詳しく見ていきます。
断熱性能とは「外気の熱を室内に入れないように遮断する」性能です。室内の温度は、外気温に影響を受けますが、断熱性能が高い家ほど、室内外の熱の行き来が遮断され、外の気温の影響に左右されることなく、1年を通して快適な室温を保てます。
気密性能とは、「家のすき間をなくして、家の外と中の空気の出入りを少なくする」ことです。気密性能が低い家は、すき間が多く外の空気が室内に入ってきて、夏は暑くて、冬は寒い家になってしまいます。気密性能が高ければ、室内外の空気の出入りが少なくなり、部屋の温度が一定に保たれて快適に過ごせます。
断熱性能については、国土交通省が省エネ基準の指標を出し基準値を定めています。「室内から外へ出ていく熱量」を示したUA値(外皮平均熱貫流率)です。全国を大きく8つの地域に分け、地域の気候に合わせて基準値があり、数値が小さいほど断熱性能が高く、熱が外に逃げにくいことを示します。
UA値は、建てる住宅の種類によって基準値が異なります。基準値を見ていきましょう。
省エネ法に基づいて定められた基準値
現在は2016年に改正された省エネ法に基づいた基準値です。
「net Zero Energy House(エネルギーの収支をゼロ以下にする家)」の略称
太陽光発電などでエネルギーを創り、消費するエネルギーをゼロ以下にすることを目標とした住宅の基準値です。
「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称
冬に室内で過ごす体感温度を10℃〜15℃以上保つために必要とする断熱性能を基準としています。地域区分の他に、体感温度別にグレード分けがされていて、省エネ基準やZEHよりも厳しい基準です。
UA値(W/㎡・K) | |||||||||
グレード | 1地域 | 2地域 | 3地域 | 4地域 | 5地域 | 6地域 | 7地域 | 8地域 | |
省エネ基準 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | – | |
ZEH | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | ||
HEAT20 | G1 | 0.34 | 0.34 | 0.38 | 0.46 | 0.48 | 0.56 | 0.56 | |
HEAT20 | G2 | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 | |
HEAT20 | G3 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
断熱は「外の熱」、気密は「外の空気」を遮断すると先述しました。室内の温度を一定に保ち快適な住まいにするためには、断熱性能と気密性能の両方の性能が必要です。断熱性能だけが優れた家だと、せっかく快適な室温になっても、外の空気が入り室温を一定には保てません。すき間が入ると熱の移動が起きてしまい、結露の原因となってしまいます。結露には「表面結露」と「内部結露」の2種類があり、内部結露は断熱材の内部で起こるため目に見えません。内部結露が長く続けば、家の耐久性にも関わります。そのため断熱性能を高めた家には、外からの空気を遮断する気密性能の高さも必要なのです。
高断熱高気密の高性能住宅は良いことばかりのように見えますが、デメリットはあるのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきましょう。
大きなメリットは省エネです。高断熱高気密の家は外気の影響が少ないため、室内温度を一定に保てるようになり、少しの冷暖房で快適に過ごせます。エアコンの使用量が減ると光熱費の削減ができて省エネ効果が高まるでしょう。
また、それぞれの部屋の温度差が少なく、温度の急激な変化によって起きるヒートショックの予防や、家の外と室内の温度差によって生じる結露の防止ができます。結露が起きるとカビやダニが繁殖しアレルギーの原因となる場合も。結露を防ぐことは家族の健康にも繋がるでしょう。
1番のデメリットはコストがかかることです。高断熱高気密にするためには専用の材料や工事が必要になるため、建設費が高くなってしまいます。しかし、冷暖房費を抑えることができるため、長い目で見ればメリットに変わる場合も。他には、気密性が高く外気が入らない構造は、換気をしなければ室内の空気が溜まり汚れやすくなるため、定期的な換気が必要です。24時間換気システムを導入するなど、効率よく換気できる環境が必要でしょう。換気をしなければ家の中で発生したハウスダストが溜まってしまい、健康に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
次に、注文住宅の性能で大切な耐震性についても触れておきましょう。耐震とは、地震の揺れに耐えることです。日本は地震が多く、地震に強い家づくりは大切ですね。建築基準法で耐震性の基準が定めてあり、一定以上の耐震性がある家を建てることは義務付けられています。耐震性は大きく分けて構造が3つです。
・耐震…地震の揺れに建物自体が耐えて倒壊や損傷を防ぐ
・制震…建物に制震装置をつけ、地震の揺れを吸収する
・免震…建物と地盤の間に免震装置を入れて、建物と地盤を切り離して揺れをかわす
それぞれにメリットとデメリットがあるため、家を建てる際は、家づくりを進めている住宅会社の担当者に相談すると良いでしょう。
省エネ住宅をはじめ、国の基準を満たす家を建てる(購入する)と受けられる補助金や優遇制度についてご紹介します。
国の基準を満たした住宅の新築・取得時に住宅ローンを利用した場合、契約時期や入居時期に応じて最大13年間、年末の住宅ローン残高に対して一定の割合で所得税を控除する制度です。取得する住宅性能の基準によって借入限度額が違います。
国が定める認定住宅を新築・購入した場合に、住宅の面積に応じた金額が所得税から控除される制度です。住宅ローン控除と併用ができないため、どちらが節税になるかを考えて選択すると良いでしょう。
省エネ性能の高い新築住宅の取得や改修に対して補助する制度です。子育て世帯の定義は申請時点で2004年4月2日以降に出生した子どもがいる世帯。若者夫婦世帯は、申請時点で夫婦であること、加えてどちらかが1982年4月2日以降に生まれた世帯であることと定義されています。
新築の場合は、ZEH水準の省エネ性能を満たした住宅を対象として、1戸あたり100万円を交付。新築購入のサポートに欠かせない制度となっています。
補助を受けるためには「こどもエコすまい支援事業者」として認定を受けた住宅事業者に施工を依頼し、2023年11月30日までに申請することが条件です。予算上限に達した時点で終了となります。
ZEH基準を満たした家をつくる際に受けられる補助金です。太陽光発電などでエネルギーを創り、家庭で消費するエネルギーの量をゼロ以下にする住宅のことを指します。補助の金額は、ZEHの基準によって異なり、ZEHは定額550,000円、ZEH+の場合は定額1,000,000円です。
注文住宅を建てるときに、住むエリアの地域情報は気になりますよね。気候や地域区分をご紹介していきます。
静岡県の西側に位置する浜松市と湖西市は、浜名湖や太平洋に面しています。愛知県豊橋市は静岡県との県境に位置し、湖西市の隣で、西側には三河湾、南側は太平洋に面した場所です。3市とも夏は雨が多く、冬は乾燥する太平洋気候が特徴。日照時間は全国でトップクラスの水準です。
年間平均気温は17.2℃です。2022年1月の平均気温は5.6℃、最低気温は1.6℃。8月の平均気温は32.3℃、最高気温が37.5℃でした。年間降水量は2392.5㎜、年間日照時間は2345.1時間です。(気象庁2022年データ)
年間平均気温は16.3℃です。1月の平均気温は5.4℃、最低気温は1.9℃。8月の平均気温は27.5℃、最高気温は31.5℃でした。年間降水量は1651.3㎜、日照時間は2293.8時間です。(気象庁2006~2020年平均データ)
断熱性能を示すUA値には、省エネ住宅の種類によって基準が違うことを説明しました。それぞれのエリアの断熱性能の地域区分について見ていきましょう。
浜松市・湖西市・豊橋市 | |
UA値地域区分 | 6 |
2016年省エネ基準 | 0.87 |
ZEH | 0.6 |
HEAT20 G1 | 0.56 |
HEAT20 G2 | 0.46 |
HEAT20 G3 | 0.26 |
浜松市、湖西市、豊橋市共に基準値は同じでした。省エネ基準のUA値0.87でも高性能ですが、将来的なランニングコストを考慮した場合、ZEH基準に適合した家を建てるのが良いでしょう。近年は、国でZEH基準より高性能なHEAT基準を推奨しています。初期費用は多くかかりますが、長い目で見た場合は、HEAT20を目指すのもおすすめです。国の補助制度をうまく活用しながら、メリットがたくさんの高性能な家を建ててみませんか?
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記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
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