理想の家づくりを目指すためには、土地探しや住宅ローンまで考えることが多くあります。そこで今回は、静岡県浜松市西区で注文住宅をお考えの方向けに、家づくりに必要な知識をまとめました。西区の特徴や治安、起こりやすい災害や、土地相場、住宅ローンが利用できる地銀など、マイホームを検討するうえで知りたい内容を網羅しています。浜松市西区の住みやすさや、災害リスクを知りたい方はぜひ参考にしてください。

【目次】
浜松市西区ってどんなところ？
ハザードマップで見る浜松市西区の地盤とは？
浜松市西区の水害リスクは？ハザードマップから注意すべきエリアもチェック
浜松市西区で受けられる災害時の補償制度
浜松市西区の土地価格相場と今後の推移予想とは？
浜松市西区で住宅ローンが組める地銀
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浜松市西区ってどんなところ？

静岡県浜松市西区は浜名湖の東側に面し、伊佐見や入野など8つの地区で構成されている地域です。中区、東区に次いで人口が3番目に多いエリアとなっています。主要交通機関は東海道本線や国道1号線、東名高速道の浜松西インターチェンジなどがあり、浜松市の西玄関口ともいわれているエリアです。

浜松市西区にある学区は、小学校区が11区、中学校区は7区あります。保育園と幼稚園数は公立、私立合わせて47か所（2021年現在）あり、2022年現在待機児童数は0人と子育て世代に嬉しい街づくりが実現されています。

近年では堀出前地区に「カインズ浜松雄踏店」、志都呂には「イオンモール浜松志都呂」などの商業施設ができ利便性も向上。繁華街が少ないのどかな街なので、治安が悪いという口コミも少ない地域です。観光スポットでもある「浜名湖パルパル」や「浜名湖ガーデンパーク」といったレジャー施設も点在しているので、暮らしやすい住環境が整っています。

ハザードマップで見る浜松市西区の地盤とは？

では、浜松市西区はどんな地盤の地域なのでしょうか？土砂崩れや液状化が起こりやすいエリアを確認していきましょう。

浜松市西区で土砂崩れが起こりやすいエリア

浜名湖の東側に位置する西区は、河床や海底が陸化した段丘地形が多くを占めています。さらに、湖に接する場所は泥質地盤であることが特徴です。したがってハザードマップでは、浜名湖に隣接した泥質地盤エリアで土砂災害が起こりやすいと示されています。

浜松市西区で液状化が起こりやすいエリア

ハザードマップを見ると、西区では浜名湖に面するエリアで液状化のリスクが高いようです。液状化は、埋立地や干拓地で起こりやすい現象のため、浜名湖に面する場所にある埋立地や砂泥質地盤で液状化のリスクがあると考えられます。

浜松市西区の水害リスクは？ハザードマップから注意すべきエリアもチェック

浜松市西区は、遠州灘（太平洋）沿いや浜名湖沿いの平坦地と三方原台地、その間の崖地で形成されているエリアです。太平洋と浜名湖に面し、区内には新川や花川、伊佐地川などの河川が流れています。では、西区で水害リスクが発生しやすいエリアを押さえていきましょう。

遠州灘沿い

遠州灘沿いのエリアは比較的地盤が強い砂質の地層ですが、地下水位が高い場所は、地震発生時に地盤沈下を起こす危険性があります。遠州灘沿いの平野部は海抜2～4m程度の場所が多く、中には2m未満の場所も。台風が発生した際は、高潮による被害を受ける可能性も念頭に置いておきましょう。

浜名湖沿岸部

浜名湖沿岸部は埋立地が多いため、海抜が低い（2～4m程度）場所が多くあります。遠州灘沿い同様に、台風時は高潮被害を受けやすいでしょう。

谷地形部

雄踏地区には、伊佐見地区の西部や西区役所北部などで谷になっているエリアがあります。谷地形部は泥や砂などの地層で地盤が軟弱かつ、海抜4m未満の場所が多いため、地震発生時は液状化の危険性が高いです。また、大雨の発生時は、河川の氾濫による浸水被害を受けることも予想されます。

三方原台地

三方原台地は海抜10m以上の場所が多く、比較的強い地盤であることが特徴です。しかし、地盤が風化している可能性もあり、急傾斜地では崖崩れのリスクが懸念されます。

＞＞浜松市西区のハザードマップ情報について、より詳しくはこちら！

浜松市西区で受けられる災害時の補償制度

浜松市では「住宅の応急修理」という災害時の補償制度を設けています。自宅が半壊、もしくはそれに準ずる被害にあった場合は、自宅の応急修理費用を市が一部負担してくれる制度です。また、災害で住宅が全壊または半壊した場合、支援金が受けられる「被災者生活再建支援制度」もあるので、詳しい内容を知りたい方は市のホームページで確認してみてください。

浜松市西区の土地価格相場と今後の推移予想とは？

ここからは、浜松市西区の2022年の公示地価から算出した坪単価と、前年比の地価上昇率をご紹介します。西区にある8つのエリア（入野・神久呂・庄内・和地・篠原・舞阪・雄踏・伊佐見）の代表地点の坪単価を見ていきましょう。

入野エリアの2022年の坪単価・上昇率

入野地区の坪単価と前年比上昇率は以下になります。

神久呂エリアの2022年の坪単価・上昇率

神久呂地区の坪単価と前年比上昇率は以下の通りです。

庄内エリアの2022年の坪単価・上昇率

庄内地区の坪単価と前年比上昇率は以下になります。

和地エリアの2022年の坪単価・上昇率

和地地区の坪単価と前年比上昇率は以下の通りです。

篠原エリアの2022年の坪単価・上昇率

篠原地区の坪単価と前年比上昇率は以下になります。

舞阪エリアの2022年の坪単価・上昇率

舞阪地区の坪単価と前年比上昇率は以下の通りです。

雄踏エリアの2022年の坪単価・上昇率

雄踏地区の坪単価と前年比上昇率は以下になります。

伊佐見エリアの2022年の坪単価・上昇率

伊佐見地区は公示地価が出ていないエリアのため、2022年の坪単価と上昇率は不明です。2008年～2019年の土地の売買事例を参考にすると、伊左地町の土地相場は、125,000円／坪が目安になります。

浜松市西区の土地価格は下落傾向？将来の地価推移とは

浜松市西区の2022年の平均坪単価は188,274円／坪で、2021年より1.34％下落しています。さらに西区の人口は、10万6,473人（2022年12月1日時点）で、年々減少傾向です。また、大地震の際は沿岸部の津波や液状化現象が懸念されているため、これらの要素が影響し、浜松市西区の地価が下落している可能性があるでしょう。

しかし、多くの地点で価格が下落しているなか、入野地区の土地は上昇が見られました。その理由は、海から離れている地区のため津波リスクが低いことや、中区に近く利便性が高いなど、子育て世帯に人気のエリアになったことが関係していると考えられます。

将来においても、地価の二極化は進むと予想されます。災害リスクが高い場所や利便性が低い場所の土地価格は下落する一方で、子育て環境の良いエリアや、買い物面や交通面においても便利な場所は土地価格が上昇する可能性が高いでしょう。

＞＞浜松市西区の土地価格相場について、より詳しい情報はこちら！

浜松市西区で住宅ローンが組める地銀

ここまでは浜松市西区で起こりやすい災害や、土地相場を解説しました。では最後に、理想の家づくりを目指すために知りたい、西区で住宅ローンが利用できる地銀もご紹介していきましょう。

浜松いわた信用金庫

浜松市に本店を構える浜松いわた信用金庫は、磐田市、袋井市などを営業区域としている地銀のひとつです。住宅ローンは、固定変動ミックス型、変動金利型、フラット35、超長期固定金利型住宅ローンなどを取り揃えています。

2023年2月時点の基準金利は、固定変動ミックス型住宅ローンで、3年の場合2.650％、5年の場合2.750％、10年の場合3.500％です。変動金利型住宅ローンの基準金利は、2.475％となっています。

静岡銀行

静岡銀行は静岡市に本店を置く地銀で、県外や海外にも拠点を構えている銀行です。静岡県内に本店を構える地銀の中では、住宅ローンシェアがトップクラス。固定変動ミックス型のカスタムFLEXや住宅新時代、借り替え専用の住宅ローンであるスイッチホームといった住宅ローンがあります。

2023年2月時点の基準金利は、変動金利型で2.475％、固定金利型は、2年の場合3.150％、3年の場合3.300％、5年の場合3.500％、7年の場合3.650％、10年では3.750％です。

遠州信用金庫

遠州信用金庫は、浜松市に本店を構える信用金庫です。浜松市のほか、湖西市や磐田市でも営業を行っています。住宅ローンのラインナップは、特別金利住宅ローン、リフレッシュホームローン、無担保住宅ローン、フラット35など。遠州信用金庫の団信は、金利の上乗せなしで加入できるがん保障特約付団信と、就業不能団信に3大疾病団信がセットになったフルサポート団信があることが特徴です。

2023年1月時点の金利は、特別金利変動金利の場合2.475％、固定金利選択型では、3年の場合2.600％、5年の場合2.800％、10年の場合には3.400％です。

＞＞浜松市西区で利用できる住宅ローンについて、より詳しくはこちら！

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記事監修者：中小企業診断士（住宅コンサルタント）塩味 隆行

一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師

住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。