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2023.04.08
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注文住宅を建てる際は、機能性やデザイン性と同じくらい、耐震性能・耐水性能といった安全性も重視したいものです。また、台風や地震などの災害が起きた際に被害を受けにくいエリアに建てることも大切でしょう。今回は、静岡県湖西市で水害が起きやすいエリアをご紹介するとともに、水害が起きやすいエリアに家を建てる際の対策について解説します。
【目次】
静岡県湖西市ってどんな街?
ハザードマップで見る静岡県湖西市で水害が発生しやすいエリアは?
静岡県湖西市の過去の水害事例は
静岡県湖西市で水害が発生しにくいエリア
静岡県湖西市で家を建てる際の水害対策
静岡県湖西市で受けられる水害保険や保証は?
静岡県湖西市で注文住宅を建てるのにおすすめのエリア
静岡県湖西市で水害に強い家を建てるならエスコネクトにお任せ!
静岡県湖西市は、県の最西端に位置する街です。豊かな自然と温暖な気候に恵まれた場所で、湖西連峰や浜名湖に囲まれており、トレッキングやマリンスポーツが楽しめる場所としても知られています。
浜名湖は淡水と海水が混ざり合う「汽水湖」として知られており、その水質を活かして海苔や牡蠣、すっぽんなどの養殖が盛んです。また、農業や自動車産業を中心とした工業も発展しています。
交通の便もよく、浜名湖の南にはJR東海道本線が、北には天竜浜名湖鉄道が通っています。名古屋市、静岡市へは電車で60分、大阪や東京へは約2時間と、大都市へのアクセスも非常に便利です。また、海沿いには国道1号潮見バイパス、浜名湖に沿って国道301号が整備されているので、県内外の各地への車の移動もスムーズ。市内は30分もあれば一周できるでしょう。さらに、市内各地区からJR駅周辺を結ぶコミュニティバス「コーちゃんバス」を運行。買い物や通院・通学・通勤にも不自由しません。
市内には多くの史跡が残っており、観光名所としても知られています。国の重要指定文化財「本興寺」や日本で唯一現存している関所である「新居関所」をはじめとした、歴史のロマンを感じる建物や街並みが楽しめるエリアです。
静岡県湖西市は、浜名湖や遠州灘に面した海岸線のエリアで地震による津波の被害が発生する可能性があります。鷲津地区・新居地区・岡崎地区のJR東海道新幹線よりも北側に位置している浜名湖沿岸・河川沿いの浸水域では、地震で堤防が破壊されてしまうと、すぐに浸水する恐れがあります。特に、遠州灘に面した国道1号沿いのエリアは、浸水の深さが最大10~20mに達するところもあるでしょう。
また、岡崎地区の岡崎前田面や岡崎藤ヶ池、鷲津地区の尻枝北、鷲津横須賀など、近くに山がある一部エリアでは、豪雨などによる土砂災害が起こる可能性があります。
また、坊瀬川、今川、笠子川、入出太田川、梅田川、境川といった川沿いのエリアは、豪雨で洪水が起きた際に浸水が起こる恐れがあるでしょう。
前述した通り、湖西市は浜名湖の西に位置している街です。浜名湖の水質はおおむね環境基準を満たしているため、安全といってもよいでしょう。また、市内には笠子川、入出太田川をはじめ、坊瀬川、今川、梅田川、境川といった河川が流れています。
湖に面し、川が多い湖西市ですが、近年は河川の氾濫による大きな水害は起きていません。
ただし、浜名湖では、台風による高潮が何度か発生しています。1953年9月25日の台風13号による高潮では、家屋の全壊が3戸、半壊が23戸、床上浸水が710戸、床下浸水が55戸起こりました。
1959年9月26日の伊勢湾台風では全壊38戸、半壊129戸、床上浸水216戸、床下浸水697戸の被害が発生。1961年9月16日の第二室戸台風では、14戸の建物が床下浸水の被害に遭いました。1975年8月23日は台風6号による被害が、1979年10月19日の台風20号では、床上浸水2戸、床下浸水3戸の被害が発生しています。
静岡県湖西市で水害が発生しにくいのは「津波避難場所」がある高台のエリアでしょう。具体的には、「市立新居小学校」や「内山公民館」「鷲栖院」など、多数の避難場所が点在する新居町エリアが安全な場所だといえそうです。また、JR東海道新幹線よりも南側に立地しているエリアも、浜名湖から距離があるので、比較的水害が起きる確率は低いでしょう。
静岡県湖西市で注文住宅を建てる際、水害対策は欠かせません。ここでは、水害による被害のリスクを避けるには、具体的にどうすればいいかをご紹介します。
静岡県湖西市で注意すべき水害は、津波や高潮による床上・床下浸水です。浸水被害を避けるためには、家の基礎を高くすることが有効です。例えば、柱などを利用して1階部分を高くして、駐車場として活用する「ピロティ構造」にすれば、2階部分が生活空間となるので、浸水による被害を軽減できるでしょう。また、基礎部分を高くすることで、1階の床面を上げることも有効です。
盛り土をすることで敷地全体を高くするのもひとつの方法です。この際、敷地で土砂崩れが起きないように、鉄筋コンクリートの擁壁を設けるようにしましょう。
4方向に傾斜が広がる「寄棟(よせむね)屋根」は、水害リスクを軽減させるのに有効です。屋根が一方向に傾斜している「片流れ屋根」や形状がフラットな「陸屋根」は、防水層のメンテナンスをしっかり行わないと、水害のリスクが高くなってしまうでしょう。
防水性のある塀で住宅を囲めば、浸水を防ぎやすくなるので水害対策に有効です。この際、開口部は防水性の門戸を設置することがおすすめです。
外壁に防水塗料を塗布する、1階部分の外壁はRC構造にするなど、外壁の防水性を高めることで水害のリスクを軽減できます。また、玄関や駐車場の開口部には止水板を設置できるようにするとよいでしょう。
また、家を建ててからも、土嚢を準備しておく、外壁や屋根を定期的にメンテナンスする、雨水桝や排水溝をきれいに掃除する、といった対策を行うと、水害リスクは低くなります。
静岡県湖西市の、2021年11月現在の災害救助法費用限度額一覧表によると、下記の金額の範囲内で生活必需品の給与又は貸与が受けられます。
1人世帯 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | 5人世帯 | 6人以上1人増す毎の加算 | |
全壊・全焼・流出 | 夏…18,800円
冬…31,200円 |
夏…24,200円
冬…40,400円 |
夏…35,800円
冬…56,200円 |
夏…42,800円
冬…65,700円 |
夏…54,200円
冬…82,700円 |
夏…7,900円
冬…11,400円 |
半壊・半焼・床上浸水 | 夏…6,100円
冬…10,000円 |
夏…8,300円
冬…13,000円 |
夏…12,400円
冬…18,400円 |
夏…15,100円
冬…21,900円 |
夏…19,000円
冬…27,600円 |
夏…2,600円
冬…3,600円 |
(※夏季(4月~9月)および冬季(10月~3月)の季別は、災害発生の日をもって決定)
また、市から「災害見舞金」として以下の額の見舞金が支給されます。
・住居が全焼・全壊・流失した場合…一世帯につき30,000円
・住居が半焼または半壊し、居住できない状態になった場合…一世帯につき20,000円
・住居が床上浸水した場合…一世帯につき10,000円
・死亡した場合…一人につき100,000円
・1ヵ月以上の入院を要する負傷をした場合…一人につき20,000円
静岡県湖西市では、火災で被災をした人に対して
・罹災証明書の交付
・マイナンバーカード・運転免許証・健康保険証などの再交付
・保険料や税金の減免・猶予・免除
・生活支援金の貸付
などの支援を行っています。今後、水害で被害に遭った人たちに対しても、同様の救済措置が取られることが予想されます。
前述した通り、静岡県湖西市で安全なエリアといえばJR東海道新幹線よりも南側、浜名湖から少し離れた地域になるでしょう。中でも新居には新しく津波避難用の命山が整備されるなど、万が一のための対策も進んでいるので、安心でしょう。
湖西市の土地価格相場、平屋や狭小住宅を建てるポイントについてはこちら>>
静岡県湖西市は、浜名湖に面した地域にあるので、注文住宅を建てる際は高潮などの水害に備えることをおすすめします。しかし「どこに建てればいいのかわからない」「どのような対策をすればいいのかわからない」という方も多いでしょう。エスコネは、静岡県湖西市、浜松市および愛知県豊橋市エリアで多数の施工実績を持つ工務店。注文住宅の水害対策に関する知識も豊富です。イベントや見学会、相談会も随時開催しておりますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
湖西市で万が一の災害の時にも安心な高性能住宅を提供できる秘密「高い技術と性能」についてはこちら>>
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
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